カイコガ上科(カレハガ科・オビガ科・カイコガ科・イボタガ科・ヤママユガ科) 
ヤママユガなどの部屋


かいこの王国 (3個入 680円、6個入 1,260円)
(有)丸エイ食品 (群馬県藤岡市)
かいこの王国…元はホワイトチョコ、葉の部分は群馬県産の桑の葉パウダーを混ぜ込んである。虫の部分は米のパフ、コーンフレークでサクサク感を出しドライクランベリーも混ぜ込んで仕上げてあるそうだ。富岡製糸場及び絹遺産群応援のための商品だという。・・・消費者の反応はどうなんだろう?
ヨナグニサン Attacus atlas ryukyuensis Inoue, 1993


 
シンジュサン 

ヤママユ 2004.8.22
 
クスサン 2006.10.18

クスサン

クスサン

クスサン
 
ヒメヤママユ 2006.10.18
     




カイコガ上科(カレハガ科・オビガ科・カイコガ科・イボタガ科・ヤママユガ科) 
カレハガ科 Lasiocampidae
  ウスズミカレハ Poecilocampa tamanukii Matsumura, 1928 
(カレハガ科ウスズミカレハ類) 別名:タマヌキカレハ(北隆館大図鑑)
開張:35〜40mm。 分布:北海道,本州,四国,九州;樺太
成虫出現期:11月。 食草:サクラ、ヤマハンノキ。
2980
 

ホシカレハ Gastropacha populifolia angustipennis Walker, 1855 
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂60mm、♀80mm。 
成虫出現期:6月,8〜9月。
食草:ハコヤナギ属。
幼虫と繭は先端の鋭い棘を持つ。接触時痛みと、軽い発赤や丘疹を生ずる。
長野県安曇野市ほかで観察される。

2962
 

カレハガ Gastropacha orientalis Sheljuzhko, 1943 
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂40〜50mm、♀80mm。
分布:本州,四国,九州,対馬,屋久島;シベリア,朝鮮。
成虫出現期:6〜7,8〜9月。 
食草:モモ、ウメ、サクラ、リンゴ、ナシ、スモモ、アンズ、ヤナギ。

2964
 

タカムクカレハ Cosmotriche lobulina takamukuana (Matsumura, 1921)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:30〜40mm。 
分布:本州。 成虫出現期:6〜7月。 食草:マツ、モミ。
長野県松本市安曇ほか。 

2967
 

タケカレハ Euthrix albomaculata directa (Swinhoe, 1892)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:40mm。
分布:北海道,本州,四国,九州。 成虫出現期:5〜6,9〜10月。
食草:タケ、ササ、クマザサ、ススキ、ヨシ。
幼虫は多数の短刺毛を有し、接触摩擦により痛痒はげしくなり、発赤と小丘疹の集簇を生ずる。治癒には5〜10日かかる。

2970
ヨシカレハ Euthrix potatoria bergmani (Bryk, 1941)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂45〜60mm、♀50〜80mm。
分布:北海道,本州,四国,九州。 成虫出現期:7〜8月。
食草:ヨシ、クマザサ、ススキ。 
タケカレハに似る。長野県松本市上高地ほか
2969
ギンモンカレハ Somadasys brevivenis brevivenis (Butler, 1885)
(カレハガ科カレハガ亜科) 別名:ギンボシカレハ(北隆館大図鑑:117:5)
開張:30〜40mm。 分布:北海道,本州,四国,九州,対馬;樺太。
成虫出現期:6〜9月。長野県北安曇郡小谷村小谷温泉ほか。
2972
スカシカレハ Amurilla subpurpurea subpurpurea (Butler, 1881)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:60〜70mm。
分布:北海道,本州,四国,九州;シベリア,樺太。 成虫出現期:7月。
長野県茅野市ほか。
2973
リンゴカレハ Odonestis pruni japonensis Tams, 1935
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂50mm、♀60mm/2回目38〜50mm。
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島。
成虫出現期:6〜7,8月。
食草:クヌギ、リンゴ、ナシ。
幼虫は多数の短刺毛を有し、接触摩擦により痛痒はげしくなり、発赤と小丘疹の集簇を生ずる。治癒に5〜10日。
2974 
 

マツカレハ Dendrolimus spectabilis (Butler, 1877)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂45〜60mm、♀70〜90mm。
分布:北海道,本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,屋久島,奄美大島,沖縄諸島沖縄本島,沖縄諸島久米島,沖縄諸島慶留間島,沖縄諸島阿嘉島,沖縄諸島伊江島;シベリア,樺太,朝鮮。 
成虫出現期:6〜7,9〜10月。
食草:カラマツ、アカマツ、クロマツ。
幼虫は多数の短刺毛を有し、接触摩擦により痛痒はげしくなり、発赤と小丘疹の集簇を生ずる。治癒に5〜10日。幼虫はツガカレハに似るが、本種の頭は茶褐色。成虫も似ている。成虫の見分け方は、外横線(一番外側の線)が途中で強く突起状に張りだしていなければ本種。また、本種の方が茶色っぽい。
長野県北安曇郡池田町ほか。

2975 
ツガカレハ Dendrolimus superans (Butler, 1877)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂55〜76mm、♀82〜97mm。
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬;千島列島,シベリア,樺太,ウルグアイ。
成虫出現期:6〜7,8〜10月。
食草:マツ科:モミ属、ツガ属、トウヒ属、カラマツ属、ヒマラヤスギ属、マツ属、トドマツ、モミ、ツガ、トウヒ,カラマツ、アカマツ、クロマツ。 
幼虫は多数の短刺毛を有し、接触摩擦により痛痒はげしくなり、発赤と小丘疹の集簇を生ずる。治癒に5〜10日。
幼虫はマツカレハに似るが、本種の頭は灰褐色。
成虫も似るが、本種は一番外側の線が途中で強く突起状に張りだす。
2976
  クヌギカレハ屋久島以北亜種 Kunugia undans flaveola (Motschulsky, 1866)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂60〜70mm、♀85〜110mm。
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬;シベリア,朝鮮,中国,インド。
成虫出現期:8月下旬〜10月。 
食草:クヌギ、コナラ、クリ、アカシデ、リンゴ。
幼虫は多数の短刺毛を有し、接触摩擦により痛痒はげしくなり、発赤と小丘疹の集簇を生ずる。治癒に5〜10日。
2977 
  ミヤケカレハ Takanea excisa (Wileman, 1910)
(カレハガ科カレハガ亜科) 別名:タカネカレハ(保育社蛾類図鑑)。
開張:前翅長18〜21mm。分布:北海道,本州,四国,九州。
成虫出現期:6〜8月。 食草:コメツガ。
2979
  オビカレハ Malacosoma neustrium testaceum (Motschulsky, 1861)
(カレハガ科カレハガ亜科) 開張:♂30〜35mm、♀40〜45mm。
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島。成虫出現期:5〜6,7〜8月。
食草:ウメ、サクラ、モモ、リンゴ、バラ、ヤナギ、ミズナラ、クヌギ、ナシ。
幼虫は無毒。♂は黄色い。繭の黄色い粉は簡単に剥げ落ちる
長野県北安曇郡池田町ほか。
2981 
長野県のオビガ科 Eupterotidae
オビガ Apha aequalis (Felder, 1874) (オビガ科)
開張:45〜59mm。 
分布:北海道,本州,四国,九州,屋久島;中国。
成虫出現期:6,8〜10月。 
食草:ハコネウツギ、ニシキウツギ、スイカズラ、ツクシヤブウツギ、キダチニンドウ、タニワタリノキ。
♂は灯火に集まる、♀はあまり来ない。
長野県黒姫山麓。池田町ほか。 
2982
長野県のカイコガ科 Bombycidae (5)
カイコ Bombyx mori (Linnaeus, 1758) (カイコガ科カイコガ亜科)
開張:30〜45mm。
分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄諸島沖縄本島,石垣島,八重山列島竹富島,西表島;汎世界
成虫出現期:日本の自然界には存在しない。食草:クワで飼育
2983
 
クワコ Bombyx mandarina (Moore, 1872) (カイコガ科カイコガ亜科)
別名:クワゴ 開張:32〜45mm。 
分布:北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島,トカラ列島;朝鮮,中国
成虫出現期:6〜11月。 
食草:ヤマグワ、クワ。
長野県北安曇郡池田町ほか各地。
2984
オオクワゴモドキ Oberthueria falcigera (Butler, 1878) 
(カイコガ科スカシサン類)
開張:38〜46mm。 分布:北海道,本州,四国,九州; 
成虫出現期:7〜8月。
食草:カエデ類。
長野県北安曇郡小谷村小谷温泉ほか。
幼虫は長い尾角をもち、胸部側面が鰓のように張り出す。
2985
カギバモドキ Pseudandraca gracilis (Butler, 1885) 
(カイコガ科スカシサン類)
開張:40mm。 分布:本州,四国,九州。 成虫出現期:4〜5,7〜8月。 
食草:ヒメシャラ。
2986
スカシサン Prismosticta hyalinata Butler, 1885 (カイコガ科スカシサン類) 
別名:スカシオビガ(保育社蛾類図鑑:1625,北隆館大図鑑:119:3) 
開張:27〜30mm。 分布:本州,四国,九州。 成虫出現期:7〜8月。
食草:サワフタギ、タンナサワフタギ
2987
長野県のイボタガ Brahmaeidae 
イボタガ Brahmaea japonica Butler, 1873
(イボタガ科) 開張:80〜115mm。 分布:北海道,本州,四国,九州,屋久島。
成虫出現期:3月下旬〜4月。 春に出現する大型蛾。
前翅の後縁の中央に大きな円紋がある大型種。灯火に飛来する。若い幼虫は青白色で、側面に多数の黒紋があり、7本の黒い縮れた糸状の突起があるのが特徴。この突起は5齢になるとなくなる。成熟した幼虫は背面が橙色となり、6月頃地中に入って蛹になる。蛹はそのまま越冬し、翌春4〜5月に羽化する。
食草:イボタノキ、モクセイ、トネリコ、ネズミモチ、ヒイラギ、マルバアオダモ。
2988
長野県のヤママユガ Saturniidae
シンジュサン本州以西対馬以外亜種 Samia cynthia pryeri (Butler, 1878)
(ヤママユガ科ヤママユガ亜科) 開張:110〜140mm。
分布:本州,四国,九州,種子島,屋久島,奄美大島,徳之島,奄美諸島沖永良部島,沖縄諸島沖縄本島,石垣島,西表島;朝鮮,中国。 成虫出現期:5〜6,8〜9月。
前翅の先が突出し特に♂は著しい。紫色がかった褐色の翅は体に比べて大きい。成虫は灯火に飛来する。
食草:シンジュ、ニガキ、キハダ、クヌギ、エゴノキ、クスノキ、ゴンズイ、ナンキンハゼ、カラスザンショウなど。
2990
ヤママユ本州以南屋久島以北亜種 
Antheraea yamamai yamamai (Guerin-Meneville, 1861)
(ヤママユガ科ヤママユガ亜科) 別名:ヤママユガ(保育社蛾類図鑑)
開張:115〜150mm。 分布:本州,四国,九州,対馬,屋久島;ウスリー,朝鮮。
成虫出現期:8〜9月。翅の色には変化が多く、黄色から赤褐色までいくつかのタイプがあり、また同じ個体でも羽化後変色する。♂の触角は羽毛状、♀は櫛歯状。淡緑色のまゆを山繭とよび絹糸をとるために飼育されることもある。近似種のサクサンはやや小型で明治時代に中国から輸入され、絹糸をとるために飼育されている。
食草:クヌギ、コナラ、カシワ、カシ、クリ、リンゴ、サクラ。
2991

  サクサン Antheraea pernyi (Guerin-Meneville, 1855)
(ヤママユガ科ヤママユガ亜科) 
分布:北海道,本州,四国,九州;中国,ヨーロッパ。 
成虫出現期:日本の自然界には存在しない。 食草:ブナ科コナラ属。
ヤママユの近似種で、やや小型で明治時代に中国から輸入され、絹糸をとるために飼育されている。ヤママユとともに繭から天蚕糸をとることができる。ともに有明地方や試験場などで飼育されている。
2992

クスサン屋久島以北亜種 Saturnia japonica japonica (Moore, 1872)
(ヤママユガ科ヤママユガ亜科) 別名:スカシダワラ(繭) シラガタロウ(幼虫)
開張:100〜130mm。分布:北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島;シベリア。
成虫出現期:9〜10月。年1回の発生。
大型種。交尾後、♀はクリやイチョウなどの幹に俵状の卵を並べて産みつける。卵は翌年の5月頃孵化して幼虫になる。幼虫は若いときは黒いが、成長すると、白色の長毛におおわれるので『白髪太郎』または『白髪大夫(しらがだゆう)』と呼ばれる。6〜7月頃あらい網目状の繭を作り、その中で蛹になる。繭は中がすけてみえるので『スカシダワラ』とも呼ばれる。
食草:クヌギ、コナラ、クリ、ミズナラ、カシワ、サクラ、ウメ、モモ、ナシ、リンゴ、スモモ、スズカケ、カキ、ケヤキ、エノキ、ヌルデ、ハゼノキ、ウルシ、カツラ、ドロノキ、ドロヤナギ、イチョウ、クルミ、サルスベリ、アカメガシワ、クスノキ、ミョウガなど
2993
 
ウスタビガ Rhodinia fugax fugax 
成虫の♂は開いた翅の長さが75〜90mm、♀は80〜110mm。体や翅の色は、♂が赤茶色、♀は黄茶色である。10〜11月に出現する。翅の中央にある紋には鱗粉がない。幼虫は胸の部分が太く角ばり、背面は淡緑色。さわるとギーギーと摩擦音を出す。6月中旬から7月上旬にかけて樹上の細枝に繭をかける。繭は長い柄があり、ヤマカマスまたはヤマビシャクなどと呼ばれる。
食草:クヌギ、コナラ、カシワ、サクラ、ケヤキなど。
2994
クロウスタビガRhodinia jankowskii hattorie
開張:80〜90mm。成虫は 9〜10月に出現。
食草:キハダ。
2995
ヒメヤママユ Caligula jonasii jonasii
成虫の出現は年1回で9〜11月。開いた翅の長さは♂が85〜90mm、♀は90〜105mmで灯火に飛来する。1齢幼虫は全体黒色。齢が進むにつれて黒色部分が少なくなり、あとで全体が美しい緑色になる。成熟した幼虫は55mm内外。繭の形はクスサンのそれに似てあらい網目状となるが、やや軟らかい。
食草:サクラ、ウメ、ナシ、スモモ、サンゴジュ、ガマズミ、クヌギ、ミズキ、ウツギ、カエデ、クルミ科、ニレ科。
2996
   
 
オオミズアオ
触角:茶色、前翅の地色:黄色っぽい、縁取り:やや濃い
前翅の外側の黒スジ:波状
オナガミズアオ
触角:黄緑、前翅の地色:水色、縁取り:薄い
前翅の外側の黒スジ:直線状
【オオミズアオとオナガミズアオの見分け方】
触角:オオは茶色。オナガは黄緑のことが多い(例外もある)。
前翅の地色:オオは黄色っぽいことが多い(春に出るものはそれほど色の違いは大きくない)。
前翅の赤紫の縁取り:オナガの方が一般的に色が薄い。
前翅の外側の黒すじ:オオは波状、オナガは直線のことが多いが決め手にはならない。
後翅の斑紋:オオでは縦長の楕円、オナガはやや大きくて円に近い。
生息環境:オナガの生息環境はハンノキが周りにある環境。
大きさ:一般にオナガの方が小さいが、個体の大きさも重なり、写真で区別に使うのは難しい。
オオミズアオ Actias artemis artemis
成虫の開いた翅の長さは80〜120mmもある大型種。水色の美しい翅のつけ根には柔らかな白毛をつけている。後翅には長い尾状突起がある。年2回の発生で、第1回は5月、2回目は7月下旬。2回目の成虫から生まれた幼虫は9月に入って繭を作り、蛹で冬を越し、翌年5月に羽化する。1齢幼虫は黒茶色、2齢幼虫は赤茶色、そして3齢以後は淡緑色になる。
食草:バラ科、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科。
 
2998
オナガミズアオ Actias gnoma gnoma
青味がかった白い大きな蛾でよく目立つ。近似種のオオミズアオとの区別は、前翅の先がとがる、後翅の尾が原則として長い、翅の青味が強い、後翅の眼状紋が長細い。交尾器の違いなどの点が知られる。4月と8月ごろに灯火に飛来しているのが見られる。
前翅長45〜53mm。成虫は 5〜8月に出現する。
食草:ハンノキ、ヤシャブシ、ハンノキ属。 
2999
エゾヨツメ Aglia tau microtau
前翅長:♂34〜40mm、♀48〜53mm。
成虫は 4〜5月に出現する。
食草:カバノキ、ハンノキ、ブナノキ、クリ、コナラ、カシワ、カエデ。
3000


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